背筋の伸びた人たち

 国立(くにたち)の大学は今日が最後の出講日。3クラスで試験を出題した。試験用紙の余白にあれこれのコメントを書き残してくれるものだから、ちょっぴりホロホロする。外箱にびっしりとメッセージを書いてチョコレートをくれた学生たちも。
 同じ大学に顔を出しながらめったに会うことのないYに、こんな日に限って廊下で出くわすのだから、まったく不思議なものだ。Yはこの日記にはときどき登場するが、渋谷の女子校に勤めていた頃に中3で担任を持った生徒だった。せめてこの子が卒業するまでは国立に勤めたいと思っていたのだが、思い通りにはいかないものだ。
 帰り道は西東京のサークルへ。ここでも、4月以降は来られなくなってしまうことを伝えた。10人以上が集まって賑やかだったサークルも、このところ揃うのが5人にまで減ってしまっていたこともあり、解散も視野に入れて相談したいとのことだった。
 始まりがあれば終わりがあって、それは当たり前のことではあるのだけれど、きちんと終えるというのは実に難しいことだ。生きる上でのあれこれのことを重ね合わせながら、そのことを強く思う。