華々しくも美しい学校史

 少し遅めに起きるとテーブルの上に小包が。差出人には敬愛するT氏の名がある。昨日のうちに届いていたようだが、気付くことなく一晩を過ごしてしまった。申し訳ない思いで梱包を解くと、先日の大会の際にお話しくださった史料をお送りいただいたものだとわかった。
 背表紙と扉には『日本女子大學校四拾年史』、中扉と奥付には『日本女子大學校四十年史』とある。A5判で厚みが4センチもある立派な装丁の本で、序文2ページ、凡例2ページ、目次9ページ、写真版目次2ページに続き、写真版が原色1ページにモノクロ37ページ。本文は562ページで、巻末には図版が4枚綴じ込まれている。奥付によれば、昭和16年12月15日印刷、昭和17年4月20日発行の非売品とのこと。日本の戦況すこぶる芳しい頃の、華々しくも美しい学校史の1冊である。
 T氏によれば、先日、日本女子大学の図書館書庫を整理した際に何部か見つかったものを燻蒸処理のうえ頒布することになったもののうちの1部だとのこと。学校史は私のテーマの一つでもあり、これをきっかけに何か書くことができればと思う。T氏には、おこころにかけていただいたことをこの場をお借りしてお礼申し上げる次第。
 昼前に近所の眼科で眼底検査。3か月に1回は見せてくれと言われていたのだが、ずいぶん間が空いてしまった。私は散瞳の薬が効きにくく、元に戻るのにも時間がかかる。そんなわけで、今日はほとんど半日をぼんやりした状態で過ごすことに。せっかくいただいた本を読み始めたのも夜になってからだった。