研究員のりばそんです。

 所属しているある会から今年度の会費が未納だから納めよとの通知が届いた。4月になっても納めなければ退会の手続きを取るという。そこまで言われては私も対応せざるを得ない。さっそく電話で問い合わせた。だって、秋の大会に参加した際に確かに納めたもの。私は大会の運営にあたっていくつかの役目を分担されていたから、そのつとめを果たすために大会に参加した。受付で、これまでの会費を納めなければ今回の大会資料は渡せないと言われ、今年度分の会費が未納だった私はそこで納めたのだ。もちろん、そこまで言われなくても今年度分が未納という自覚はあったので、きちんと納めるつもりで用意して行ったのではあるけれど。
 おかしなことは大会の直後にもあった。その会では、会費を納めているのに大会に顔を見せなかった者には大会資料を送ってきてくれるのだが、それが私のもとに届いたのである。まあ、それが届いたときに事務局に問い合わせておけば、今回のような面倒はなかったのかも知れない。けれど、事務局の方から送って来てくれたのだから私には実害はないわけで、何かの機会に返せばよいかくらいに考えてしまったのだった。
 で、今日の話なのだ。会費が未納だから納めよという通知を送るのと、会費が納められていたのに大会に顔を見せなかったからと言って資料を送りつけるのとを、わずかに半月のうちに同一の人物に対してなすというのは、いったいどういうことなのか。私が今年度の会費を秋の大会まで納めずにいたことはいくらでもお詫びする。大会資料が送られてきたときに何かの間違いではと問い合わせなかったこともお詫びしよう。しかし、事務局の対応として、明らかに矛盾している2つのことを同一人物に対してしてしまうというのは、その体制そのものに大きな問題があるのではないか。
 改善策。まず、大会までの会費未納者についてはきとんとしたリストを作る。現在のような宛名ラベルのコピーで代用するのではなく、きちんとデザインされた出力帳票として用意する。大会当日は、それを用いてチェックしていく。会費を受け取るにあたっては、納付票のようなものの提出を求めるか、領収証を連票式にして半券を手許に残す。もしくは、領収証のカーボンコピーを残して管理する。次に、大会の受付で会費を受け取る者は、会計全体に対して責任の持てる者か、その者から権限を委託された者に限ることにする。そして、会計担当者は、顔はともかくとして会員の名前についてはしっかりと覚える。特に、いわゆる一般会員ではなく「研究員」などという分類のされている者についてはきちんと頭に入れる。もしも、これらのことができないというのであれば、郵便振替や銀行振込以外での会費の納入はいっさい受け付けないことにする。大会の際に会費を納めたいと言う者が来たならば、名前を控える一方でゆうちょの振替用紙を渡せばよい。
 事務局からは、私の問い合わせに対し、大会当日に受け取った会費についてチェックをし忘れたものと思われるので今後は気をつけるとのメールが届いたが、いったい何に気をつけるというのだろう。大会当日に私が会費を納めたことをチェックし忘れたと言うのであれば、私に大会資料を送りつけて来た理由は見つからないのではないか。大会資料は会費を納めておきながら大会に参加しなかった者に送るものなのだから(もしも、会費を納めていない者に大会資料を送っているのならば、そこに会費納入の依頼文を同封するのは当たり前だと思うし、会費未納者に資料を送るような愚行はすぐにやめた方がよい)。
 今回のことが、二重のミスであり、しかも矛盾した2つの行為におよぶというミスであるということに気付いてもらいたい。そして、さらに言わせてもらうならば、大会当日の入金額と帳簿との照合ができているかが大いに気がかりなのである。つまりは、私が会費を納めたという記録は本当にあったのかということに疑問を抱いているのである。もしも、領収の記録がないのに、申し入れがあったからと言って納めたことにしてしまったのならば、それはそれで大きな問題である。記録がないならないで、私に対して領収証の提示を求める必要があるのではないか。
 私は、今回のことは、何から何までまったくの「デタラメ」だと思う。とりあえず謝っておくというのではなくて、事務局の体制を根本的に問い直すということをしなければ、きっと同様のことが繰り返されるだろう。そして、長い歴史を誇る会そのものの信用にも深い傷がつくと思う。