いつもの隠れ家で

 広島へ。大型連休の初日とかで新幹線は大混雑。指定席が全部埋まっているのはもちろん、自由席を求める行列もものすごい人だった。だいたい連休に遠出する習慣がないので、このような混雑を予測する力を持ち合わせてはいないのだった。広島まで4時間、立ったまま行くのもごめんだ。
 あれこれ考えた末、「こだま」に乗ることにした。4時間かけて新大阪までしか行くことができないのだが、鉄道に乗ることや移動することを楽しんでしまえばよいわけだし。さすがに終点まで乗った人は数えるほどだったが。その先は、新大阪始発の「ひかりレールスター」で広島までは1時間半ほど。この混雑の中、全線を着席乗車できたのだし、まあ快適な旅だったということにしよう。
 夕刻、学会の仲間たちと再会。薬研堀通りと仏壇通りの交差点といえば、それはそれはディープな場所。お好み焼きとホルモン焼きの匂いが残る街を、出勤前のきれいなおねえさんや酒瓶や食材を運ぶ自転車が次々に通っていく。
 蓬莱鶴、小笹屋竹鶴、華鳩。いつもの「隠れ家」では広島の酒をちびちびと。肴は小いわしをはじめに、瀬戸内の海の幸を。