会計担当者の憂鬱

 高尾の授業は今日から。この4月から、学会の先輩で懇意にしていただいているS先生を、毎週火曜日に非常勤講師としてお迎えすることになり、ありがたくうれしい気分。月例会の計画を中心に、会務の相談もスムーズに行きそう。
 一方で、ずいぶん親しくしていただいたS先生(あら、こちらもS先生だ)をお見かけしなかったことが気がかり。どこかに専任の仕事を得られたのなら、お祝いすべきことではあるのだが。
 帰宅後、近所の銀行に出向き学会の通帳に記帳する。ある行事のために準備金として会からいくばくかを拠出したのだが、その行事が終わり会計報告が出された後も残金の一部が返されていない。返金というのは拠出するときからの約束だったので、それがなされぬまま半年になろうとしているのは実に困ったことなのだが、先方の担当者との昨晩遅くのメールのやりとりの中で、こちらの銀行口座に送金した「記憶がある」とのコメントがあったので確かめに行った形である。結果としては、送金の事実はなかったことだけが確かめられた。もともと、ゆうちょ銀行の振替口座と都市銀行の普通口座のどちらに送金したのか記憶があいまいだという時点であやしいとは思っていたのだが、結局のところ、送金したという記憶そのものがあやふやだったのである。
 だいたい、送金したかどうかについて「記憶」を云々されても困るわけだ。現金主義でやっているのなら手許に現金が残っているか無くなっているかのどちらかだろうし、現金主義でやっていて出納のメモを残さないとは到底考えられない。通帳で管理しているのなら送金した記録があるかないかのどちらかだろうし、通帳を持たずにカードで手続きしているとしても控えのレシートがあるかないかのいずれかではないのか。ご記憶ではなくエビデンスに基づいてご対応願えれば幸いとの、自分でも少々慇懃無礼かなと思えるようなメールを送ったところ、了解した旨のごく短い返信があった。先方もご立腹かも知れないが、それはまったく筋が違うというものだ。