いずれにしても春

 満開の桜に誘われるように、ふらふらと、実際ふらふらと、近所に散歩に出た。それも午前中に2回。合計2時間で10キロほど歩いただろうか。ちょっと汗ばむくらいで、なかなかよい気持ちだった。これが習慣化できるとよいのだが。
 区立の小学校は今日が入学式だったようで、3校ばかりの前を通ったが、どこも看板やら旗やらが出ていた。帰宅して家の者に聞けば、入学式は午後からとのこと。どうりで、どの学校も人の気配がしなかったわけだ。
 満開の桜のもとでの入学式。実に運がよい。そういえば「運がよいのも才能だ」と言ったのは、東京大学総長としての蓮實重彦氏だった。このことばの深遠さに、私はまだ追いついていないが。