こうせいおそるべし

 学会の会員台帳の「年度更新」をようやく実行する。去年はうっかりにうっかりが重なって年度末のバックアップを取り損ねてしまい、あとでひどい目にあったので、今年は忘れずにCDに焼いた。
 そのあとは、少々時間をかけて、ずっと遅れ遅れになっていた学会誌の校正にも手をつけた。細かなことが気になる性分というのも、こういう時には少しは役に立つか、どうにか終了。
 ひとの書いたものというのは次々にいろいろなものが見えてくるのだが、自分の書いたものとなるとそうはいかない。もう10年近く前になるだろうか、2度も3度も著者校正をさせてもらったというのに、みっともないミスを見逃してしまったことを思い出す。
 まあ、「校正、畏るべし」ですよ。--- こうおっしゃったのはモンゴル語学科の主任教授・小澤重男先生だった。恩師のことばというのは、あとになって効いてくるものだ。