気持ちの悪い話

 ようやく体調が少し戻り、たまっていた仕事のうち急ぐべきものを片付ける。ただし、毎週水曜日に行っている西東京のサークルと番町の家庭教師は休ませてもらった。
 NTTの関連会社を名乗る某社が電話をかけてきたのは1月末のことだった。私が受ければ適当にあしらって切ってしまったのだが、光通信について良い条件を示したようで、家の者が対応してしまった。以来、1か月近く。こちらは申し込むと言っているのに、向こうがモタモタして動こうとしない。まずおかしなことに、パンフレットも契約書も送って来ようとしない。さらに、工事の日程を決めるために電話をすると向こうが言うから待っているのに、その約束を何度も破る。
 家の者がすることだからと黙っていたが、いくらなんでもおかしい。その会社の名前をネットで調べてみると、あやしいうわさがチラホラ見つかったこともあり、先方に連絡を取らせ、契約が成立していないことを確かめたうえで、一切の関係を断つことを告げた。
 結局のところ、この会社は何をしたかったのだろう。我が家の情報を集めて、他の業者に売るような仕事をしていたのだろうか。金銭的な被害はなかったが、なんとも気持ちの悪い話ではある。