孤独な闘い

 生まれて初めてマラソン競技を間近で見た。今日は学会の月例研究会。会場近くの通りが「東京国際女子マラソン」のコースだったのだ。
 雨が上がり、ひんやりとした空気の中を、ランナーたちが駆け抜けていく。沿道には旗を振る者もなく、時おり声をかけるファンがいるばかり。実況や解説なしで見るマラソン競技は、実に静かなものだと知った。それは文字通り「孤独な闘い」なのであった。
 で、月例研究会。心配した通り、参加者は10名と少なかったが、なかなかに充実したよい会となった。今日の発表者氏には何年ぶりにお目にかかったか。現役を退いてますますお元気な初代会長から、入会したばかりの学部生や、入会申込書を今日持って来てくれた院生まで、今日の参加者各氏は私たちの会の懐の深さを感じさせてくれる顔ぶれだった。
 抱えている雑誌連載(と言っても1回分だけだが)は、初校を返す。発売は来月の今頃。