僕は J-WAVE を聴く

 夜、ラジオを聴こうと思ったのだが、AM 局はオリンピックと野球ばかり。FM に切り替えてみても軽妙というよりは軽薄な語りばかりで、どうにも聴くものがなくなってしまった。
 しかたなく、めったに聴くことのない J-WAVE にチューニングを合わせてみて驚いた。英語だか日本語だかわからぬおしゃべりと「洋楽」だけが特徴の局だとばかり思っていたのだが、平日の20時ちょうどから21時50分まで放送している「JAM THE WORLD」という番組はバリバリの社会派である。2001年の10月から放送しているそうなのだが、今日の今日まで知らなかった。
 今週は「戦後63年 忘れてはならないこと」というタイトルで、番組内の小特集を日替わりで組んでいるのだが、今日のテーマは「東京大空襲と国家賠償について」だった。東京大空襲訴訟の原告団の世話人である清岡美知子さんをスタジオに迎えて話を聞きながら、ナビゲータの野中英紀氏が東京大空襲におけるアメリカ軍の犯罪性や日本の戦後賠償の不平等性を語るのである。
 で、そんな番組の中であっても、はさまれる曲はもちろんすべて「洋楽」なのだ。Eighty-one point three。J-WAVE は侮れない。