抜け道という工夫

 高尾の大学に行くときは、新宿駅から少し離れたコインパーキングにクルマを置いて駅までは歩き、運賃の安い京王線を利用している。家から新宿駅までの鉄道運賃を考えると、実はその方が安いのである。
 新宿から自宅までは「抜弁天」を抜け、早稲田から江戸川橋を通って帰るのだが、今日の早稲田周辺では尋常ではない数の警察官と市民が沿道で僕を待ちかまえていた。もちろん、僕を待ち受けていたと考えるのは自意識がどうかしているのであって、来日中の隣国の国家主席が近くの大学を訪れて講演をしたり卓球をしたりしたことにともない、警備をしたり見物をしたりしているのであった。
 その大学が何を考えているのか個人的にはよく知らないが、学問の府としての見識が問われるというところだろうなあ。その国家主席氏は、宗教団体を標榜している大きな組織の名誉会長氏と会ったそうだが、いったい何がどうなっているのかしら。双方の見識が問われるというところだろうなあ。あるならばね。