何か書けよ

 試験を3本。久しぶりに「白紙」の答案を見て、腹が立つやら情けないやら。英語がどれほど苦手であっても、きちんと出席しているなら悪いようにはしないという思いはあるが、補いの課題でどうにか欠時を埋めておいて、いったいどういうつもりなのか。机間巡視の際、ずいぶん早く姿勢を崩してしまったので「おや」とは思ったのだが、まさかきれいに真っ白とは。
 試験がどうとか、成績がこうとか、そういう問題ではない。1年間の関わりの中で、英語を学ぶ、ことばを学ぶ、何かを学ぶということに、触れたり感じたり動かされたりということが一切なかったのだとすれば、学問の場の名などちゃんちゃらおかしい。私はいったい何をしてきたのか。
 とまれ、こちらに来るのもこれが最後。たまりにたまった書類を整理し、一部はシュレッダーにかけ、大半はリサイクル用の棚に置いて業務を完了する。