新仮説

 会務に関わってちょっと面倒な探し物をしていたら、珍しいCDを見つけた。自分のものではないから、姪の買い求めたものだろう。

  • 姿月あさと『すみれの花咲く頃/さよなら皆様』TCAC-125 宝塚クリエイティブアーツ(2000年1月1日)

 もう10年以上前のCDである。2000年と言えば姿月あさとさんの退団した年だ。姪はずんこさんのファンで、今もずっと続いている。卒業後のリサイタルに一緒に行ったことがあるが、やっぱり歌の上手い人だと感じたことを覚えている。
 このCDに吹き込まれているのはタイトル通りの2曲だが、聴いてみて実に安定感のあるよい歌だと思った。「さよなら皆様」にはバック・コーラスが入っているのだが、このメンバーが出雲綾・美々杏里・久路あかりというからなんとも贅沢。Instrumental という名のカラオケも収録されており、こちらではコーラスの声をたっぷり聴くことができる。
 劇団を象徴する曲とも言える「すみれの花咲く頃」は、ある年代以上の人であれば宝塚に興味がなくとも一節くらいは歌えると思う。歌詞のうち「すみれの」と「はじめて」の部分は、京阪式アクセントにおける「言文一致」の影響を受けているように思うのだが、どうだろう。私の新しい仮説だ。