さてさて

 千住も授業が始まった。今日は3コマを終えて国会図書館へ。いくつもの仕事を抱えているが、そのうちの2つについて手掛かりを得ようともがいてみた。
 ひとつ驚いたことは、昭和27年に実施されたという高知県の英語の「入試問題」を見つけたこと。さっそく、地元の『高知新聞』のバックナンバーをマイクロフィルムで確かめてみたが、昭和27年度の入学者選抜には従前の通り抽選を用いることになったとの記事が見つかるのみ。ただ、県下一斉の「学力試験」が実施されたとの報もあり、これがいわゆる「入試」と意識されていたのかも知れないと思う。
 さてさて、これまで時間をかけて書いてきた2本の論考の中身を自分の手でひっくり返すことになるのか、それとも、当時の「入試」における公式発表と人々の意識とのずれを指摘する好例として追加的に提示することになるのか。史資料は限られているが、なんとか深いところをさぐってみたい。なんだか少しわくわくしてきたぞ。あと1か月でまとめることができればよいのだが。
 夜は、なんとなく帰りたくなくなってしまい、レビューの余韻も残る大塚へ。店長のHさんはダウンとのことで不在。お店に出ていたSさんも疲れが抜けない様子だった。どうかお大事に。Sさんには感想を伝え、手ごたえを聞かせてもらった。一皮むけたというのだろうか、パフォーマーとしてどこか違う高みに立ったのではとの思いを抱いた。