教師の責任

 昨日は驚いた。出講先に向かう途中、なんとなくだるいとは思っていたのだが、クルマを駐め歩き出してどうにもおかしいと感じた。疲れが出たか、持病が悪化したか、あるいは熱中症にでもなったか。
 学生諸君の力を借りて3コマをこなし、なんとか帰宅。足がしびれて頭が痛い。熱をはかると39度6分もある。だるいわけだ。しかし、咳もくしゃみも鼻水ものどの腫れも胃腸の障害もなく、ただ熱が出ているのだから気持ちが悪い。
 急いでかかりつけの医者に出向いて診てもらう。検査の結果はネガティブだが、症状から考えてインフルエンザを疑うべきだろうとの見立て。ふさわしい薬を処方してもらい、服用してとにかく睡眠をとる。
 今朝になると、熱は36度台まで下がっていた。おそらくは正しい見立てだったのだろう。もっとも、普通の解熱剤も抗生剤も出してもらったので、どれが効いたのかはっきりしたことはわからない。
 昨日、3クラス80人の学生に対し個別に面談しながら作文を添削してしまったことをものすごく後悔している。うつしていないことを願うばかりだ。もしものことがあったならば、いくら詫びても足りない。
 体調に心配があるのならば休め。悠長な暮らしをしていた頃は、当たり前のようにそう言った。生徒(学生)や同僚にうつしたらどうする、それが教師の責任ではないかとも。今、やすやすと休めぬ仕事をするようになって、そんなことが言えた自分が少しなつかしい。