白菊の思い出ともに刻む

 昼前、中学以来の友人よりメール。仲間のひとりのお母さまが亡くなったとの知らせだった。お父さまの訃報にお宅を訪ね、お線香をあげさせていただいたのは1年ほど前のことだったか。そのときはお元気そうに見えたのだが、実は病に冒されておられたのだと知らされた。
 夕刻、通夜に参列。年に3〜4回集まっては飲んでいる仲間だけれど、黒いものを着たりネクタイを着けたりしていることの不自然さに、この集まりが特別なものであることを思い知らされる。
 夜は、その仲間たちで綾瀬。何も変わっていないように見えて、私たちの歩みは着実に死へと近付いている。未来しか見えなかった頃に出会った仲間たちだからこそ、そんなことを語り合うことの意義が思われてくる。