テキスト読了

 NHK教育テレビ「歴史は眠らない:英語・愛憎の二百年」のテキストを読了。いよいよ放送が楽しみになってきた。英語教育に対する鳥飼玖美子さんの姿勢には首尾一貫したものがあり、その内容にもおおいに共感するところ。今こそ、この時期だからこそ、英語教育史の視点を大切にしたいとの考えにも大きくうなずいた。
 その流れを考えれば実に些細なことなのだが、2点ばかり気になったことを記しておく。
 ひとつめ。ある会の「会長」として紹介されている人物は、実は前の前の会長さんだ。その方にも、今の会長さんにも、どちらに対しても失礼かと。肩書きというのは実に難しい。ご本人でも編集の方でも、その会のサイトをちょっと見てくれるか、会の事務局あたりに照会してもらえるかすればよかったのだが。いや、Eさんにたずねればよかったという話か。
 ふたつめ。野球用語が日本語に言い替えられたというのは、実は「職業野球」に限ったことである。そして、世間の人々がどれほどこのルールにしたがったかはよくわかっていない。このことについてはずいぶん調べているのだけれど、少なくとも学生野球では用語を日本語化したという事実はないようなのだ。これこそ「ダブル・スタンダード」という持って行き方もないではないと思うが、歴史を扱う以上は細かなことにも注意が必要かと考えた次第。