シェイクスピアのコント性

 夜、K君に誘ってもらい渋谷はシアターコクーンへ。串田和美演出・松たか子主演のシェイクスピア喜劇『十二夜』を見る。
 今、あらためてシェイクスピア喜劇の「コント性」を思う。英文学者たちが命を懸けて追いかけたシェイクスピアの世界を吉本新喜劇と比べてはいけないと思うけれど、特に喜劇の分野においてはそれと通底するものを感じてしまう。ざっくりとしたストーリーの展開と言い、駄洒落(pun)の連発と言い、無駄とも思われるエピソードの挿入と言い、決してその価値を貶めるという意味ではなく大いに楽しんだ。
 今回もK君には本当にお世話になってしまって、直接にはあまり言えないものだから、この場を借りてお礼申し上げる。いつか一連のことについてお礼をさせてもらおうと、思いも新たにしている。