京葉支局

 幕張のコストコへ。環七から蔵前橋通りを経由して千葉街道(14号線)に入る。この道は伊藤先生に会いにいく道だったなどと思いながら東へとクルマを走らせた。
 途中、街道の右手、中山の辺りに以前から気になっている建物がある。朝日新聞社京葉支局。1960年代くらいの建物だろうか。2階建てでそう大きくはないのだが、蔦が絡まっていて趣がある。ASAHI SHIMBUN と白い文字で一つずつくりぬかれた看板もなかなか素敵。
 朝日新聞のサイトによれば、この新聞社には、4つの本社、1つの支社、1つの本部、44の総局、そして246の支局があるという。支局にはビルの一室を借りているところが多いとも聞くが、ここは違う。メディアとしての朝日新聞への興味は(今となっては)ほとんどないのだが、京葉支局の建物は気になってしかたがない。


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 建物と言えば明石小学校。以下のような計画が発表されたとのことで、「中央区立明石小学校の保存を望む会」では、24日(火)の12時30分に明石小学校の玄関前に多くの人に集まってもらえるよう呼びかけている。

  8月 24日(火) 玄関門の前に防音壁を設置し解体に着手する。
  8月 25日(水) 玄関門扉壁を解体する。
  9月 2日(木) 玄関部分に足場をかける。

 また、来週のNHKテレビでの放送予定も「保存を望む会」を通じて発表されている。いずれも、番組内の一部の時間で取り上げられる予定とのこと。

  8月 23日(月) 6:00〜「おはよう日本」
         13:05〜「スタジオパークからこんにちは」
    24日(火)19:00〜「7時のニュース」

 中央区では、校舎を解体する際に玄関の円柱をカッターで切り取り、シンボルとして新しい建物で利用する予定だと説明しているようだが、もはや完全に負のスパイラルにおちいってしまっているように思える。上野高校の校舎を建て替えたときにも「旧校舎のイメージを残す」などと言って玄関ホールに円柱を立てていたけれど、その程度の「イメージ」しか持ち得ない者に図面を引かせたことの愚かさを痛いほどに感じたものだ。
 建物を残せというのは浅薄なノスタルジーなどではない。そこには実物教育の深い意味があるのである。