帰りの鞄には若干の余裕が

 金曜日の出講先も今日から後期の授業。やはり、ゆるゆると始めてみた。LL教室という名のパソコン教室ではライティングの授業。書き込み用のファイルを学生のPCに送り、書き上げたものを回収する。こういうとき、リテラシーの高い学生の方が作業を先へ先へと進めてしまって、かえって割を喰ってしまうことがある。上手に指示を出さなければいけないなと反省しきり。
 広島のU氏との数日来のやりとりの中で、この地に暮らす人が川といかに深く関わって来たのかを知る。以前、修学旅行の下見でお西の別院さんを訪れたとき、報恩講のお斎に使う食材を運び入れるため、目の前を流れる本川に船着き場を設けていたという話を聞いたことを思い出した。
 中山千夏の歌う「広島の川」という歌を知ったのはこの夏のことだ。ラジオでたまたま耳にし、最初から全部聴いてみたいと思いにかられ、その日のうちにネットを通じて注文したのだった。で、今日はU氏のおすすめ(?)の「広島天国」が届いた。流れていくから流川。夜の街を恐いもの知らずでぶらついていたとき、まさに身の縮むような思いがしたことを思い出したりして。
 広島は祖父の故郷。ときどき瀬戸内海を見ながら死にたいと思うのはそのせいだろうか。日本中に故郷があるようで、どうにもこん平さんのようである。