業識は「ごっしき」と読む

 谷中のギャラリーへ「獄窓の画家・平沢貞通展」を見に行く。今、展示されているのは彼が投獄されるまでの作品群である。遠藤誠『帝銀事件の全貌と平沢貞通』を買い求める。
 今日は月に一度の門法会。時間もあることだから、お寺に行く前にA4判のノートを買っておこうと文具店を探す。結局、お寺を通り過ぎて亀有から青戸まで2.5キロの散歩になってしまった。9月の日差しとは言え、あれだけ歩けばさすがに汗だく。お寺に引き返すときには京成バスのお世話になった。
 今日の会では、昨年の報恩講でいただいた宮戸道雄先生の法話を読み返した。独特の間合いや語り口を排除した文章をあらためて読むと、この法話がいかに洗練されたものであったかに気づく。聞くことによって感じるものがあり、読むことによって深く気づくことがある。信心の業識。深い、深い。