アルファベットのその次は

 敬愛するTMRowing氏のブログに「旺文社カセットLL」のコマーシャルソングの歌詞をタイトルにした日があった*1
このコマーシャルソングの歌詞は以下のようなものだったと思う。

 ABCは知ってても それだけじゃ困ります
 ABCDEFG アルファベットのその次は
 旺文社カセットLL○○

 最後の○○の部分がどうしても思い出せない。正確に言うと記憶が混乱している。
 ネットの世界では、さまざまの人がブログでこのことに触れていて、「LLって大きいということか?」といった素朴な疑問が綴られていたり、山口百恵が微笑んでいる昔の雑誌広告の画像がアップされていたりしてなかなかに興味深いのだが、コマーシャルソングの歌詞の○○の部分については、総合すると次の2つということになる。

  • 旺文社カセットLLスーパー
  • 旺文社カセットLL♪♪(歌詞はなくピンポンという音)

 しかし、実は僕は

  • 旺文社カセットLLスクール

という歌詞だと思い込んでいた。そして今でも、そういうパタンのコマーシャルがあったと思えてならないのだ。なぜなら、旺文社の直営かどうかはわからないが、街角には「旺文社カセットLL教室」という《場所》が確かにあったのである*2。看板を見た記憶があるし、テレビのコマーシャルでも、教室の風景が映されヘッドセットをつけた女の子がアップになるシーンがあった。その女の子は、おでこの広いところと肌の色がやや浅黒いところが、中学の時に同じ塾に通っていた共立女子学園の女の子にそっくりだったのでよく覚えているのだ。
 旺文社の「カセットLL」は、同社の名前を冠したLL設備を備えた教室の名前であると同時に、同社が販売した機械(LL用カセットテープレコーダ)の名前であり、時期をずらしてその両方をテレビで宣伝していたというのが僕の「仮説(1)」である。また、先に触れた雑誌広告を見ると、カセットLLの機械には「ニュースーパー」と「ニューデラックス」があったことが確認できる。なんだか、昔の自動車のグレードのようだが、まず「スーパー」が売り出されてそのコマーシャルが流れ、後に「デラックス」が出てコマーシャルソングの歌詞から「スーパー」が外されたとするのが僕の「仮説(2)」ということになる。
 これって、英語教育史研究のテーマになるだろうか…。

*1:http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20080531

*2:調べてみたところ「旺文社LL教室」は現在も続いているようだ。http://www.llschools.com/list/index.html