立つ鳥跡を濁さず、とか

 成蹊高校に出向き、机の周りを片付る。3年間で積み上げられた資料は相当の量。さながらシュリーマンの気分だ。集めて返し損ねたプリントやノート懐かしい生徒の名前を見つけて、なかなか捨てられない。これまで、こんなことを6回も繰り返してきたわけで。
 片付けものを終え、3年間担当してきた「ライティング」の授業についてお2人の専任の先生に引き継ぎ。一昨年・昨年と同じ科目を担当してきた今は山口にいるM先生には、たくさんのことを教えてもらいずいぶん励まされてきたことを今さらながら実感する。4月から受け持つ英文科のライティングのコースをイメージする上でも有益な時間となった。
 成蹊に呼んでくださったS先生や、どこかで会ったことがあると思っていたら実はかつての教え子(と呼ぶのも申し訳ないのだが)だったN先生にも、ほとんど奇跡的にお目にかかることができて幸運だった。名残は惜しいが、ちょっと違うところへ一歩踏み出します。