Say Yah

 仕事で小岩まで行ったものだから、帰りに立石の町に寄ってみた。ここは日も高いうちから飲めるというのであちこちのメディアで取り上げられているが、たしかにおもしろそうなところ。有名店には昼前だというのに行列までできていた。
 予期したこととは言え、空いている店はたいしたことがない。オープンキッチンも善し悪しだ。腹こわしちゃうんじゃないかというようなものを出されて、ひどく心配になる。
 1軒目は早々に退散し、少し歩いて不思議な店に。そこは前から気になっていたのだが、小さなスーパーの半分が飲食用のスペースになっているところだ。缶や瓶で売られている酒類を棚から自分で取り、勝手に飲む。料理のメニューは豊富で、肉屋や弁当屋のウインドウのようになっているカウンターの向こうからできたてを出してくれる。
 決して嫌なのではない。どちらかと言えば好きなのだ。しかし、適度な「ダメダメ感」のうちに、いずれにしても長居は禁物だと感じる。ほろほろと酔い膨れた腹をかかえ、タウンバスで帰宅。事後のことは推して知るべし。