私の大階段

 高尾の出講先の駐車場は校舎群から少し離れたところにあり、車を降りて管理棟に入りタイムコーダーに打刻するまでに5分ほど歩かねばならない。途中、数か所の階段があるが、最初に降りるものはもっとも長く、今日の帰りに数えてみたら40段あった。大劇場も東宝も大階段は26段というから、これは相当なものだ。
 待てよ。最初が大階段で終わりまでが5分ということは、これは「パレード」と同じではないか。近頃パワープレイ状態になっている『ROYAL STRAIGHT FLUSH!!』のパレードの時間を確かめてみると4分58秒。ほらね、やっぱりそうだ。
 ということで、この次から私は iPod でパレードを聞きながらこの5分を歩くことにしたのである。とすると、図書館の脇辺りが銀橋ということになるな。あそこは道が湾曲しているからちょうどいい。
 パレードを聞きながら歩くと、不思議と背中が伸びてシャンとする。羽根の代わりにショルダーバッグを掛け、シャンシャンの代わりに手提げを持ってはいるが、トップスターの気分で授業に向かう。妄想全開のとんだ教師ではある。