千住夜話

 昼前に国会図書館に出向き、調べものの続きに取り組む。昭和27年の高校入試に関するミステリーには確かな答えが得られそうだ。大いに興奮し「複写不可」の資料から貴重なことばの数々を持参のパソコンに打ち込んだ。
 夕刻、広島から出張中のU氏と神保町で会う。会務に関わる相談を済ませて千住に移動。記憶を失うことがもったいないほどの楽しいときを過ごした。奇跡と呼べば大げさだが、混雑した店に2つだけ席の空いていることが続いたり、思いがけぬ人に出会ったり。締めは、うれしいメールをもらったことだった。
 こんなに気分のよい晩は久しぶりだ。門徒にふさわしいことばではないと自覚しながらも、何か「キている」ことを感じてしまう。取り巻く状況は何も変わっていないが、自分の中で確かに何かが変わっている。