National Diet Library をめぐる雑談

◎ 国会図書館の「初体験」は大学生のときだったんでしょ。
–– ええ、あの頃は二十歳以上ってのが入館資格だったんツけどね、大学生ならば(二十歳未満でも)入れてくれるってんで、外語へ上がってすぐだったかしら、とりあえず行ってみたんツよ。アタシ、特別扱いしてもらうのはあんま(り)好まないんだけど、ルールがそうなってるってんなら、これを使わしてもらわない手はないかなと。
◎ どうでした。何か今と違うことなんて。
–– そうねえ。あの頃は「服務員的態度劣悪」ってのかな。カウンターの司書の人たちがなんだか威張っちゃっててさ、(こちらが)ビクビクしちゃって。それを思うと、今は様変わりだあねえ。昨日なんか、資料を返したら「ありがとうございました」なんて言われちゃって、こっちが恐縮しちゃった。ああた、こんなところで働いてる場合ですか、なんて(言いたくなるような)きれいな人もいるしね。おっとセクハラだ。
◎ 当時はオンライン化されてなかったでしょ。
–– カードで資料を検索するわけですよ。十進分類法なんかを頼りにね。アタシはモンゴル語学科の学生でしたから、こうカードをチャッチャッチャってやりながら「モンゴル、モンゴル…」って探すわけ。「おっ、あったぞ」ってんでよく見たら「モンゴウイカ」なんて書いてあんのよ。もうがっかり。でも、同級生はたいてい同じような経験をしてたらしくて、(この話で)変に盛り上がったことがありましたねえ。
◎ 昨日の調べものはどうでした。
–– 昨日は、図書カウンター、雑誌カウンター、新聞資料室、議会官庁資料室、マイクロ資料閲覧室、電子資料室と、ずいぶん歩き回りましたよ。複写カウンターにも、売店にも行くしね。携帯(電話)に万歩計(機能)が付いてんだけどね、ふと見たらもう軽く1万歩越えですよ。あそこに通い詰めに詰めたら、ずいぶん痩せるかもしんないね。あ、それでダイエットライブラリーってのかな。