選曲にとってのびやかさとは

 今日もNコンで。tmrowing さんから昨日付のエントリーにコメントをいただいた。そういえば、机を並べさせてもらっている頃に合唱のことで盛り上がった記憶がある。いただいたコメントとそれに対する返事でも触れているのだが、今日は自由曲のことを記しておきたい。
 今回の課題曲は作詞が谷川俊太郎、作曲が鈴木輝昭だったのだが、全国大会に出場した11校の自由曲を見てみると、谷川俊太郎の詩を選んだところが5校あり、それ以外は木島始、立原道造、大岡信が1校ずつ、他に外国詩、翻訳詩、日本民謡が1校ずつとなっている。曲の方を見ると、鈴木輝昭が6校と半数を超え、三善晃が3校、松下耕、高嶋みどりが1校ずつである。谷川俊太郎・鈴木輝昭のコンビとなると4校で、女声合唱とピアノのための組曲「女に 第2集」から「ともにー……」と、混声合唱とピアノのための「もうひとつのかお」から「愛」が2校ずつとなっている。
 要するに、なんだかちょっと「つまらない」のである。私は合唱についてはまったく素人で、それでもどこが入賞するかをある程度は予想できるくらいの耳を養ってきたつもりなのだけれど、とにかく「なんだかねえ」という気分なのだ。
 これはNコンの特徴なのだろうか。この際だから、全日本合唱コンクールの方も聴きに行ってみたいと思う。今年は兵庫県だし、10月30日・31日と言えば論文の締切でふうふう言っている頃だからとても無理なのだが、東京近辺で全国大会が開催されるときにはぜひとも出向いてみたい。チケットを手に入れるのも、ずいぶんたいへんそうではあるのだけれど。