休日返上

 生田で3コマ。ずいぶん早く出たつもりだったが、首都高も東名道も行楽のクルマで大渋滞。ヒヤヒヤしたが、なんとか間に合ってよかった。
 いったん帰宅し、夜は大塚へ。駅前の Shisui deux で、Ss君と「ROUGE FESTIVAL 2011: Palette Revue」を観る。日替わりでメンバーの一人が座長を務めるという無謀とも思われる企画が進行中だが、今日は緒川舞さんの番だ。座長の「かっこよさ」がきちんと押し出されていて、ライブ感も満点。楽しい時間を過ごした。
 ただ、演者との距離の「近さ」を好む人もあるのだろうが、個人的には少々つらく感じた。近すぎるために、見なくてもよいものが見えてしまう。構成のうえでは、あれもこれもという面白さを評価する一方で、ライブ・スペースの制約もあり息をもつかせぬという展開にはなり得ないところは少し残念に思った。
 しかし、このレビューチームの勢いと力は十分過ぎるほど感じられた。日替わりの座長ごとにまったくプログラムが異なると聞いたが、今日の緒川さんはストレートな歌と踊りのステージ。濃密なショーであった。別の人が座長となれば、また違ったきらめき方を見せてくれるのだろう。
 終演後、小鰭と赤身が好きだという財布に優しいSs君にレビューの感想を聞く。自分も舞台に立つ人だけあって、短いことばで鋭いところをきちんと言い当てているように感じた。これは嫌だと感じることにはきちんと理由があり、確かにきちんとスジが通っている。それは今日の舞台そのものを否定するものではないが、あらゆることに「美意識」というものは働くのだと納得。なるほどと唸ってしまった。