返信用封筒

 4月からの仕事は、ほぼ現状維持。月曜日と土曜日にはまだ余裕がありますのでお待ちしております…なんてここで言っても仕方ないか。
 出講先が3か所あると、出講依頼と確認の手順もさまざま。事務仕事をする立場としてはそれが大変興味深い。あるところは「これでいいですね」と一方的に通知してくるだけで、4月になると辞令が出る。これはこれで潔い感じもする。他の2か所は、出講依頼に対し承諾する書面を返送するよう求めているが、その方法はまるで異なっている。
 一方は、コンピュータから出力された文書を送ってくる。そこには、私の名前や担当する科目名やクラス名、それに出講期間などが印刷されている。私はと言えば、その文書に署名・捺印し、同封されていた返信用封筒に入れて送るだけ。封筒には返送先が印刷されており、受取人払いの扱いになっているから、本当にそれだけですべてが終わる。
 もう一方は、出講依頼の文書とともに、いわば「白紙」の書面を送ってくる。その書面に依頼文書の右肩にある発行日と文書番号とを書き写し、自分の名前と出講期間をも書き入れ、さらに別の箇所に署名・捺印する。返信用の封筒は同封されていないので、自分で適当なものを用意し、宛名を書き、切手を貼り、完成した文書を入れて送る。
 事務仕事をする立場から言うと、回答書に必要事項を書き込ませるというのは、書き忘れや書き間違いを生むもとなので、避けたいところではないかと思うのだが、どうなのだろう。それに、送られてくる回答書の封筒が揃っていないというのは、受け取る側として面倒ではないかとも思うのだが。
 けっして、切手代の80円や封筒を用意する面倒を問題にしているのではない。事務仕事のありようとしてどうなのよということを問うてみたいだけのだ。これでずっとやっているようだし、面倒くさいことは口にしないけれど。