新システム

 遅れ遅れの仕事は早朝に脱稿。メールで送ってほんの少しだけ仮眠をとる。9時には家を出て、日曜日の発表に備えた史資料の確認のために国会図書館へ。
 本館の入口が閉鎖されており、新館に誘導される。入ると長蛇の列ができていた。今日からシステムが変わり、入館証も切り替える必要があるというのだ。急いでいるならすぐに発行できる臨時の入館証を使ってくれと言われたが、こういうとき、臨時のものでは思わぬところでサービスに差がついてしまったりするものだ。30分並べば済むのならばと、手続きを済ませた。
 新しいシステムは、以前のものに比べてずいぶん重たい感じがした。検索だけでなく、デジタル資料の閲覧、複写の申し込み、資料到着の確認といったものがすべての端末でできるようになったため、ひとりがそれを独占する時間がずいぶん長くなっている。この新しいシステムのおかげで、カウンターの前で座って待つ人はほとんどいなくなったが、端末の前に座れなければほとんど何もできない。それだと言うのに「調整中」の紙の貼られたものが多いのは気になった。
 昭和27年に実施された高校入試の問題を確認したかったのだが、以前手に取って見ることのできた資料は「利用不可」の扱い。顔面蒼白になりながら(実際、なっていたと思う)、利用の手引きを見ると「デジタル資料」が使えるかも知れないという。
 ちょちょちょいと端末をいじること数分。ありがたい。カラーで見事に表示された。実物は「複写不可」の指定を受けていたので、閲覧手続きを取って内容を持参のパソコンに打ち込むつもりでいたのだが、デジタル資料の複写は可能とのこと。いくらか面倒な作業が必要なのだが、無事にコピーも入手できた。
 複写サービスのおかげで、予定していた作業の時間は大幅に短縮された。ならばと新聞閲覧室に赴き、旧態依然とした雰囲気の中で『高知新聞」のマイクロフィルムをチェック。ついでに昨年11月4日の『下野新聞』を閲覧する。
 暗くなる前に帰宅したが、徹夜明けの眠たさが一気に襲ってきたようだ。夕飯のあとはひたすらに眠った。家族に聞くと、いくら呼んでも起きなかったようだ。野々すみ花さんが退団との夢をみたようで、正夢でなければよいと思ったが、それは夢ではなく姪が持ち帰ったニュースだった。だから「道連れ退団」はダメだって。スカイステージで流された新春のコメントからは、退団の意志など微塵も感じられないというのに、いったいどういうことなのか。