研20

 私にとって今日の大ニュースは、宙組トップスターの大空祐飛が退団を発表したことだった*1。もはや78期生の最後の1人となっていたから、時間の問題ではあったのだけれど、こうしてあらためてその報せに触れると感慨深いものがある。
 78期と言えばもう研20。退団は、来年の7月1日付とのことだから、研21になってからになる。同期には、瀬奈じゅん、貴城けい、夢輝のあ、音羽椋、それに穂高ゆうがいた。ごんちゃんは、退団後に知り合いの知り合いだと知った。娘役では、檀れいと千紘れいかもこの期だった。あつこさんは、たまたま大劇場での最後の公演を見た。姪の贔屓だったが、退団時のあれこれのことを後で知って心が痛んだ。
 ここにも書いたが、この25日に東京での千秋楽を迎えた『クラシコ・イタリアーノ:最高の男の仕立て方』と『NICE GUY!!:その男、Yによる法則』はよい舞台だった。ついに男役の格好良さを体現したと感じたものだ。もう一度見に行きたいと何度も思ったが、さまざまの事情が許さず残念な思いをした。次の公演こそと楽しみにしていたのだが、それが退団公演になってしまうとは。
 その舞台で、トップの次に存在感を示していたのは北翔海莉と凰稀かなめだった。だが、みっちゃんは専科への異動が決まってしまったし、宙組はどうなるのだろう。このまま、二番手のかなめさんが上がるのだろうか。ならば、娘相手役は野々すみ花のまま行ってはもらえないだろうか。
 このところ娘1の「道連れ退団」が目立つ。早々に引き立てられ、力をつける頃にはトップとともに辞めさせられてしまう者と、いつの間にか「実力派」などというレッテルを貼られ、ついには路線に乗れない者。娘役は、このようにおかしな二分化が進んでいるようで、どうにも好もしいこととは思えないのだ。すみかさんは研7。辞めるにはどうにも早すぎる。
 こうして、人事のことをグズグズいうのもファンの楽しみのひとつではあるのだけれど、近頃のおかしな動きを見るにつけ、どうにもならぬことと知りながらもあれこれ考えてしまう。


*今日は、芸名は敬称略。愛称には「さん」を付けてみた。

*1:http://kageki.hankyu.co.jp/news/detail/4d8ed5b4c4ec5fcd3aecc457fc3d7f42.html