ビリッとしてゾワッ

 年内の授業もひとつふたつと終わっていく。ある大学ではこの時期に授業評価アンケートを実施しているのだが、私はどうもその「用紙」と相性が悪い。うっかり紙で指を切ってしまうのだ。
 先週の水曜日に3回、そして今日は1回。あの「ビリッ」として「ゾワッ」とくる感じは、たとえようもないほど嫌なものである。水曜日には、切ってしまった瞬間、声を上げて配りかけの用紙を放り投げてしまった。
 傷は意外に深い。あとからうっすらと血がにじんできて、ピリピリとした痛みはいつまでも続く。今日切ったところは、水曜日と同じところだった。2か所から切り込みが入った結果、V字型にえぐれてしまっている。痛いわけだ。
 こんなにかわいそうな私ではあるが、授業の終わりに絆創膏を持って来てくれる学生もいる。ああ、ありがたい。もう少しで泣くところだった。