意識次第

 生田で3コマ。来週で授業が終わるので、半期のまとめにふさわしい授業を考えなければ。先週「テレビドラマの撮影」を理由に授業を休むメールをくれた学生がいたが、今日は欠席届を手に復帰した。放送は明後日の日曜日とのこと。1月からはレギュラーも決まったとのことで楽しみだ。
 帰途、久しぶりに神保町へ。あれこれ見るついでに『歌劇』の最新号を入手する。12月に12月号が出るなんて、思えばいまどき珍しい雑誌だ。例の『仮面の男』問題はずっと後を引いていて、今月も読者の投稿欄である「高声低声」にはかなり厳しい意見が寄せられている。
 組をつぶすも生徒をつぶすも、この劇団を動かそうとする者の意識次第である。どんな脚本や演出であってもけなげにがんばっている生徒たちが気の毒だという意見は、実にこの劇団のファンらしいものであって、事実、私も同じように感じる。そして、劇団を「学校」に、脚本を「授業」に、演出を「生徒指導」に置きかえて震えるような思いもしてしまうのである。