江戸の青空

 上野原で3コマを終え、帰りに世田谷パブリックシアターへ。北九州芸術劇場Produce『江戸の青空 弐 〜惚れた晴れたの八百八町〜』(脚本:千葉雅子/演出:G2)を見る。今日もK君に誘ってもらった。ありがとう。
 江戸を舞台に、いくつもの落語が絡み合ってひとつのストーリーを構成する芝居で、好評のシリーズとのこと。私のわかった落語は「寝床」「宮戸川」「紙入れ」「唐茄子屋(政談)」「紺屋高尾」「だくだく」「素人鰻」くらいか。
 達者な演者が揃っており、爆笑のうちに幕となった。8人の演者で倍ほどの役をこなすのだが、それぞれにきちんとキャラクターを立てており見事なものだと感じた。舞台装置も見物のひとつ。ただ、小道具の唐茄子はもう少し重く、鰻はもう少し柔らかくこしらえた方がよいかも。
 舞台は初めてという朝倉あきがよい。テレビの「とめはねっ! 鈴里高校書道部」や「てっぱん」で見てよい女優さんになると思っていたが、思った通りになりそうだ。テレビドラマでは発声が少し不自然に感じられたのだが、きれいな腹式呼吸は実は舞台向きだったのかも知れない。細いようだが、きちんと下支えされており、実によく通る声である。