4つの夢、5つの夢

 ひとりでキャトルレーヴに入るのはどうも照れくさい。キャトルレーヴって何よ?という人には縁のないことだから詳しい説明は省くけれども、Quatre Rêves ってのはフランス語で「4つの夢」という意味だ。今となれば「5つの夢」なのだから Cinq Rêves、つまりサンクレーヴと改名してもよいはずなのだが、まあいいか。
 さてさて、すっかり人の目も気にならなくなり、ひとりで公演を見るのは平気になった私ではあるが、キャトルレーヴに入るのはいまだに照れくさいのだ。書籍・DVD・CDや、写真・ポストカード、またその他各種のグッズを「買う」という行為そのものに、何かしらの抵抗があるようだ。
 しかし、12月13日までのキャンペーンで、1,000円の買い物をすればもらえるというシールは魅力的ではある。これを集めて送ると、各組の公演初日のチケットがペアで当たるらしい。最新の『歌劇』は、Amazon でも阪急コミュニケーションズの通販でも買えるし、大きい書店でも求めることができるのだが、それではシールはもらえない。そこで、仕事の帰り、シール欲しさに日比谷に寄るというバカバカしい行動に出てみた。さらには、会計を1,000円にするため、300円ほどの小さなグッズを買ってみたりする。スミレ色のビニールの手さげ袋が、やっぱり照れくさい。