棚に上げる

 今日の授業は3コマともなんだか楽しかった。いい気分で控室に帰ると、私と対照的な表情を浮かべたS先生が気が収まらないというふうで話を聞かせてくれた。詳らかにすることは避けるけれど、学生にずいぶんひどいことを言われたそうだ。
 学生の学ぼうという姿勢を抜きにして授業は成り立たない。学生の意識を喚起するのも教員の仕事ではあるけれど、そのはたらきかけに対して学生が非礼な言動で応えるのだとしたら、どのようにして授業を成立させたらよいのだろうか。
 帰宅後、大急ぎで会務をこなす。土曜日にもらったメールに気付いていなかったようで、大いに慌てた。本当に申し訳ない。電子メールのメディアとしての力が低下している。自分のうっかりを棚に上げて、担当理事との電話で確認したのはそのことだった。