見届ける

 今年の後期、火曜日の授業は1日もつぶれない。今日は高尾で3コマ。授業のペースも確立されたと言ってよいだろうか。
 この土日月で開催された「Nコン」を録画しては見ていたのだが、ようやく今日、最後の中学校の部を見ることができた。郡山二中は4連覇を達成したが、素人の耳にも別格と感じられるほどの歌声だった。上手いだけでなく嫌味のないところが素晴らしい。
 毎年のことではあるが、小中高のすべての部において「自由曲」の不自由な感じが気になってならない。作曲者の名を聞いた瞬間に嫌な気分になり、実際に聞いてみると想像以上のがっかり感に包まれてしまう。その中にあって、今年の愛媛大学附小は楽しい旋律のある曲を選んでいたことが特に印象に残った。
 ほかに、小学校の部では油面小がいくらか失速したように感じられて残念だった。また、震災の影響であろうか、福島県の小学校の参加が少なく全国大会への進出校もなかったことも残念に思われた。高等学校の部では銀賞を受賞した幕張総合の安定感を評価しておこうか。
 もう卒業なんだなあなどと名前も知らない子たちの顔を見て感慨にふけってみたり、見届けた思いと「何やってんだか」の思いとが交錯するこの季節である。