熱燗で花火

 今年の「足立の花火」は今日。普段は7月の最終土曜日の前々日である木曜日と決まっているのだが、震災や原発事故の影響で秋の開催となった。この時期になったのは、電力供給の問題もあったが、警備に要する警官の人員配置の都合が大きかったとも聞いている。
 千住の街に出ようかと思ったものの、1週間前にしくじった思いがどうにも消えない。気まずさから家を出ることができず、今年はケーブルテレビの中継を見ることにした。窓を開けておくと、少し遅れて音だけが聞こえてくる。
 秋空に咲く大輪の花々はきりりと美しく、仕事もあることだから呑むのは止しておこうと思いつつも、やっぱりビールの缶を開けてしまった。でも、この涼しさならば熱燗にすればよかったかも。久保田の「千寿」をいただいたのがあったから、千住の花火にはふさわしいかな。