緊急会議

 昼食をとりながらO先生・W先生と話す。それは来年度の全国大会実行委員会の緊急会議のおもむきだ。当面の議題は、第一日夕刻の懇親会。もうM会館はよかろうということで、顔を合わせるたびにいくつかの候補を挙げているが、今日急浮上したのが先日レビューで盛り上がった大塚にある知人のレストランだ。この際だから踊りもオーダーしてみましょうかとふざけてみたら、声を揃えて賛意を示されいくらか面食らう。
 O先生が授業準備で抜けられたあとはW先生から貴重な情報をもらう。近年、大学における授業時数の確保に関する議論が喧しいが、来年度からは例外なくどの大学も半期15時間の学年暦を組むことになるようだ。実は、これには「法的根拠」があり、いよいよ来年度からは違反すると補助金に響くことになるというのだ。いわゆる「組合」の情報と縁遠くなり、その意味では無権利の状態に置かれている現状にあらためて気付かされる。
 授業数の確保をこれだけうるさく言うということは、出るも出ないも自由といった昔風の授業の存在を否定するということなのだろう。大学生は、教員によって用意されたものを授業を通じて学ぶ。これが大学のありようということなのだろう。ならば、大学生もずいぶんとなめられたものだ。私たちの「教育力」の一方で、大学生の「学習力」こそが根本的に問われている。