キリキリ、キュルキュル

 ときおり雨の降る暑い一日だったが、全国大会の第一日を無事に終えた。
 11時より12時過ぎまで定例理事会、13時に受付開始、13時より記念行事等。会員総会では会務報告と会計報告のほか、学会誌の電子化に関する報告をする。いずれも Keynote を使ってスライドを示しながらの報告。一昨年からそのようにしているが、ポイントが明示される点はよいと思う。まさか会計報告に異議が申し立てられることはないだろうと思ってはいるのだが、それでもやはり緊張はするものだ。今年はずいぶんと胃に来た。胃薬を洗面器に一杯ほど飲みたいくらい、キリキリする。
 予定を少し早め、14時20分からは「資料が語る広島の英語教育史」と題した特別企画。シンポジウムと資料展観からなるもので、3人のパネリストがそれぞれの専門分野を軸に広島と関わりの深い資料を持ち寄ってくれた。その数は合計で109点。半端な図書館などかすんでしまう充実ぶりである。どの資料も、手に取って開いて見ることができるうえ、写真撮影も自由。実物の持つ力に圧倒されつつ、楽しい時間を過ごした。
 17時に記念撮影を済ませ、17時30分からは懇親会。プログラムに司会者が印刷されていなかったので気を抜いていたのだが、やはり私が進行役だった。思えば、どこでも同じようなことをしている。
 今年の懇親会は、実行委員長のU氏の発案で広島の地酒を5本ずらりと並べた。東から、竹原の「龍勢」、西条の「亀齢」、呉は仁方の「雨後の月」、音戸の「華鳩」、広島市内は白島九軒町の「蓬莱鶴」と豪華な品揃え。ついでに、焼酎も廿日市は中国醸造の品を2種類用意した。広島の酒は概して甘いと言われるが、季節柄「冷やおろし」が多かったこともあって、いずれもとろりと甘い味わいだ。それに料理のついていけないことが少し残念だったが、少しずつ残った酒は瓶ごと持ち帰ってくれるあたり、よい酒呑みの揃った会ではある。
 私はと言えば、とにかく胃が痛い。いや、食道かしら。キリキリ、キュルキュル。疲れも出てきているのだろうか。養生して明日に備えたい。