この舞台からの卒業

 スカイステージで千秋楽の公演ばかりを選んで録りためておいた。夏休みと決め込んでこの週末にまとめて見たところ、何人もの退団者のあいさつを見聞きすることになった。今日の放送分では、トップのサヨナラショーも初めて見ることができた。
 この劇団では、そもそも「入団」以前に「入学」があり、退団を「卒業」と称することもある。団員は「生徒」と呼ばれ、同期・上級生・下級生というしばりは、入学時に始まり退団後もずっと続く。組があり、組長がおり、トップに二番手・三番手、さらに娘1が置かれるという構造と合わせても、ここには見事なまでに「学校」の姿が投影されている。
 卒業はひとつの終わりであり、またひとつの始まりである。退団する人たちの晴れがましい姿を見ながら、学校の卒業式に関わっていた頃を思い出した。