お寺を守る

 日頃、聞法会などでお世話になっているお寺さんの報恩講におまいりさせていただいた。今年は新しいご住職の襲職奉告法要を兼ねて勤められるとのことで、お祝いの気持ちでうかがった次第。300人のご門徒であふれかえるようだった。
 よそのお寺にうかがうと、はたして私たちのお寺はどうであろうかと考えさせられることが多い。私たちのお寺が当たり前のこととしていることが、実はなんともありがたいことなのだと気付かされたりもする。
 数えきれないほどの名もない人々が受け継ぎ守ってきたものだからこそ、どうにかして未来へと引き継ぎたい。お寺を守るということもまた、その意味において歴史の当事者となることにほかならないと思う。