来年はflumpool

 Nコンは中学生の部。自由曲における無伴奏、外国曲、宗教曲、民謡といったものの流行は、もはやパンデミックのレベル。どうにかならないものかと思うが、今年については課題曲がそれを加速させたのだと思えばずいぶん納得もいく。
 今年の課題曲の悲しさと言ったら、もうどう表現してよいかわからない。あの曲のために全国の中学生が費やした半年間を返してあげてと言いたい気分だ。今日の演奏会には制作者が顔を見せて話したり歌ったりしていたけれど、会場のしらけぶりは電波に乗って痛いほどに伝わってきた。アナウンサーの必死のフォローと、参加した合唱部員の奇跡のコメントでなんとか形になったと言えようか。
 このところ、Nコンの課題曲は流行歌を作ったり歌ったりしている人がその制作を依頼されている。昨年や一昨年の曲のように「名曲」と評判の曲も生まれてはいるが、正直、ギャンブル性を内包した企画だと思う。で、来年は flumpool。この人たちならば大丈夫かなという気もしないではないが、どうか後々にまで歌い継がれる歌の生み出されることをと願いたい。