親珠を上に、房を左に。

 恩師のご命日。お浄土に還られて今日でもう8年になる。私の本心を包むことなく言わせてもらえるならば、お墓参りがしたい。さまざまの人のそれぞれの思いが交錯する大きな問題なのでそっと言うのだけれど。
 先生のことを綴った文章には、会の月報に寄せた以下のものがあるが、今日はこれを読み返して私の出発点を再確認したいと思う。→http://d.hatena.ne.jp/riverson/20080303/1204550532
 そんな思いの一方で、今日は確定申告の準備に追われる。必要な書類はすべて無事に保管してあったので一安心。こういうものには「慣れ」も大切のようで、今年などはあまり面倒に思わなくなってきている。それでも3月の声を聞かなければ動き出せないわけで、ここが問題なのだな。
 書類を整理するついでに昔の荷物を開けてみたら、白い二輪(ふたわ)のお念珠が出てきた。以前、学級担任を持っていた生徒のおじいさまが九州で本願寺派のご住職をされていて、そのお寺の御正忌報恩講の記念品をくださったのだった。一緒にいただいた瓦せんべいは美味しかった。
 それにしても、どうしてクラスの生徒とお寺の話になったのだったか。中3の修学旅行で広島に行ったとき、お西の別院さんをお参りしたのがきっかけだったか。今となっては思い出せないけれど、とにかく私が真宗の門徒と知り、ご一家で喜んでくださったのだった。ありがたいご縁を頂戴したものだ。
 この二輪のお念珠は私の手には少し小さいのだけれど、今日をそれを持ってお内仏に手を合わせてみた。