実は合唱の好きな私です

 寺に出かける前、昨日録画しておいたNHK全国学校音楽コンクールの「関東甲信越ブロックコンクールハイライト」を見る。番組の構成上しかたないのかも知れないが、小学校・中学校・高等学校と自由曲を40曲も聴くのは苦しいぞ。ブロックコンクールに進むような学校の自由曲は、上手いがゆえに無伴奏曲の現代楽めいたものやら民謡をアレンジしたものやらが多いのだ。確かに上手いのはよくわかるのだけれど、聴いていてどうにも不安になる。この気持ちをどうしたらよいのやら。
 高校時代、1年だけブラスバンドクラブに籍を置いていた。当時の私たちのクラブにはメロディーを大切にするという大きなテーマがあって、選曲に明確な方針があった。同じ学区内でも、K高校のブラスバンドには体育祭ではドリルをやり定期演奏会では現代楽の重たいのをメインに据えるというような「伝統」があって、同じブラスバンドでもずいぶん違うと思ったものだった。で、私はそのブラスバンドの方針の影響なのか、メロディーの美しい気持ちのよい曲が好きなのだ。吹奏楽でも合唱でも。
 昨日の番組では、金賞を受けた2つの学校の分だけ課題曲を聴かせてもらうことができた。中学校の課題曲は「いきものがかり」の水野良樹さんがつくった「YELL」という曲。見本以外の合唱バージョンは初めて聴いたが、よい曲だと思う。これまで、直太朗さんもアンジェラさんも個人的には納得できていなかったのだが、今年はオッケー。合唱というのは、ごくごく当たり前のことであるが、同じ曲であっても歌う人たちによってまったく違う演奏になる。中学校の部の全国コンクールは10月11日。12校の演奏を楽しみにしたい。