揺れる想い、再び

 先日の地震による崩落のため通行止めになっていた東名道路上りの袋井−焼津インターチェンジ間の復旧工事が完了とのニュース。まさに突貫工事で「なんとかしてしまった」わけだが、崩落現場の復旧工事の信頼性を云々するわけではなくて、それ以外の地震に見舞われた区間の強度というのはきちんと点検できているのだろうか。崩落現場に似た構造の区間の地盤とか、橋とかトンネルとか、土木のことなどまったく知らぬ自分にはひどく不安なのだが。
 同じように揺れても鉄道は大丈夫だったのは、要はきちんと手を入れていたからだとのこと。思えば、鉄道は夜になればわずかの夜行を除いては線路上を車両が走ることはないわけで、その間はしょちゅう点検をしたり工事をしたりしているわけだな。高速道路も交通量の少なくなる時間帯に車線を規制するなどして手を入れてはいるようだが、基本的には年中無休の終夜営業なわけで、そこが鉄道とは大きく異なるところではあるか。
 この先、高速道路の全面的な点検だとか補強工事だとかがどのように進められるのか、きちんと見ておかなければならないと思う。喉元過ぎれば熱さを忘れるのか、羹に懲りて膾を吹くのか。この際だから思い切り吹いておいた方がよいと思うぞ。