私は3番です

 6月18日にも少し触れたが*1、「臓器提供意思表示カード」には臓器を提供しないことの意思を表示するための「3」という番号が用意されている。私は、ある友人があるところに書いているのを読んでそのことを知り、自分には縁のないものと思っていたカードを急いでもらいに行き「3」に○で囲んで持ち歩くようになった。健康保険証にも運転免許証にも、裏面には臓器を提供しないことの意思を表示するためのシールを貼ってある。もうかれこれ4年半になるだろうか。
 都議会議員選挙の結果を受けての大騒ぎのうちに、それこそどさくさに紛れて「臓器移植法」の改定案が参議院での可決を受け成立してしまった。この法律は間もなく公布され1年後には施行されることになるわけだが、脳死が人の死であるということを定めた法律が施行されると、脳死の状態で生きている人はその瞬間から死んだことになるのだろうかなどと、屁理屈のひとつも言ってみたくなる。しかし、生きているか死んでいるかを法律で決めようということ自体が、脳がはたらいていないから心臓は動いているし息もしているけれど死んだことにしようという考え方そのものが、まさに屁理屈なのではないか。そんなことを言っておきたい気分もあるわけだ。
 

*1:http://d.hatena.ne.jp/riverson/20090618/1245330952